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バルブの種類と特長

バルブの種類と特徴

バルブの機能は「流れを止める」「流れ方向を一定にする」「流量や圧力の調整」の3つに大別されます。これらの機能を発揮する上で選定の目安となる様にバルブの種類と特徴をご紹介します。

バタフライ弁 (巴バルブのバタフライバルブ)

バタフライ弁は水・温水・油・空気・蒸気・スラリー等に使用される。
レバーを回して弁棒を回転させ、弁棒と結合した弁体が回転する事で流体を制御する。
ON-OFFにも流体調整にも使用できる、汎用性の高いバルブである。

長所

  • 全開時の圧力損失が比較的低い。
  • 開閉トルクが小さい。
  • 弁棒の90°回転で全開-全閉操作ができるので、操作性が良い。
  • 面間寸法が短い。
  • メンテナンスが容易である。
  • 気密性が良い。
  • 流量調整に適している。
  • 小口径から大口径まで広いサイズに適応する。

短所

  • シート部の材質により、使用温度と流体が制限される。

ゲート弁

ゲート弁は、水・温水・油・スラリー等に使用される。ハンドル車を回転させて弁棒を上下させ、弁棒と結合した弁体が上下する事で流体を制御する。
中間開度で使用すると弁体と下流配管に振動や浸食(エロージョン)が生じるため、通常はON-OFFのみで使用される。

長所

  • 全開時圧力損失が極めて小さい。
  • 小口径から大口径まで広いサイズに適応する。
  • 開閉トルクが比較的小さい。
  • 面間距離が比較的小さい。

短所

  • 弁体の移動距離が長いため、広い取り付けスペースが必要。
  • 全開-全閉に時間がかかる(=ハンドル回転数が多い)。
  • 流量調節には適さない。

グローブ弁

グローブ弁は、水・油・空気・蒸気等に使用される。ハンドル車を回転させて弁棒を上下させ、弁棒と結合した弁体が上下する事で流体を制御する。
構造上、流体抵抗が非常に大きく、閉止時に流体の全圧力を弁棒に受けるので閉止トルクが大きいが、中間開度で使用できるので主に流量調節用として用いられる。

長所

  • 流量調節ができる。

短所

  • 全開時の圧力損失が大きい。
  • 面間寸法が大きい。
  • 開閉トルクが大きい。
  • 大口径のものには適さない。

ボール弁

ボール弁は、水・温水・油・空気等に使用される。レバーを回して、弁棒を回転させ、弁棒と結合した貫通孔の開いたボールが回転することで流体を制御する。
中間開度で使用すると、本体とボールの間に流体が溜まりやすいため、通常はON-OFFのみで使用される。

長所

  • 全開時の圧力損失が極めて小さい。
  • 弁棒の90°回転で全開-全閉操作ができるので、操作性が良い。
  • 取付スペースが小さい。
  • 気密性に優れる。

短所

  • 開閉トルクが比較的大きい。
  • 本体とボールの間に流体が溜まりやすい。
  • 大口径には適さない。
  • 面間寸法が大きい。

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